適応症について

冷え性

冷えは万病の元
 「冷え性」といえば、一般に女性に多いと思われがちなのですが、最近では、男性でも冷え性に悩まされている方は多くなっています。また、本人は「冷え」を自覚していなくても、知らない間に冷え症になっている「隠れ冷え症」の方もたくさんいます。冷え症の種類も様々で、「体全体が冷える」という方から「手足が冷える」「おなかが冷える」「腰が冷える」と、冷える場所をあげても人それぞれです。また、体が冷える事によって「関節痛」「神経痛」「腹痛」「腰痛」「肩こり」などを起こしやすくなります。特に女性では「膀胱炎」「月経不順」「生理痛」「不妊症」などを起こしやすくなります。

原因は何?
 現在、日本に住んでいるほとんどの方が昔よりも冷え症に傾いていると言えます。テレビの健康番組でも、平熱の平均が下がっている事も度々指摘されます。海外旅行に行くと、外国の方は薄着だと感じた事はありませんか?もちろん体質もあると思いますが、それだけでは無かもしれません。ではなぜ日本人が冷えに移行しているかを一つずつ考えてみたいと思います。
①冷飲食の過食
 冷蔵庫の普及によって日本人は冷たいものを異常に摂るようになりました。夏に飲むものはほとんど冷たいものを摂るようになり、冬でも冷たいものを好む人がいます。冷蔵庫が出来る前は井戸で冷やしたものが一番冷たい位で、それどころか、養生が日常生活に根付いていた日本では、夏でも出来るだけ温かいものを飲んでいました。
②冷暖房の普及
 夏の冷房の効き過ぎは直接体を冷やします。また、冬は暖房が効いてると言っても足元は冷える事が多く、下半身の冷え症になりがちです。5年以上冷暖房のきいたオフィスで働いている方は要注意です。
③運動不足
 やはり、熱を作り出すには、運動が1番です。自動車や、家電製品の普及、作業の機械化で、労働の中でも運動する事がかなり減りました。定期的に運動をしている方はそれなりに血行が良いですが、あまり運動をされない方はどうしても血行不良から冷え症へ移行してしまいます。
④寝不足
 「寝不足」と「冷え症」は何の関係もないように思われがちですが、元々貧血傾向の体質の方にとっては睡眠はとても大切なのです。人間は起きている間に血液を多く消耗し、寝ている間に血液を生成します。貧血傾向の方は、睡眠を十分取らないと血液の生成が追いつかないのです。血液が足りないと手足末端が冷え、日中も眠く、なんとなく体調がすぐれません。成長期の子供さんは、睡眠時間が短いだけで低体温症になってしまいます。


漢方はり治療での考え方
 西洋医学では「冷え症」にあまり対応はしませんが、漢方医学では「冷えは病気の根本」と考え、体を温める事に治療の重点を置いています。漢方医学では、体を診る時「気・血・水」という考え方で診ていきますが、この「気・血・水」が体の中を適度に循環していると健康と考えます。
 「気」は体の表面、浅い部分を流れ、発汗を調節しています。熱くなると汗を出し体を冷やし、寒くなると毛穴を閉じて発汗を防ぎ
ます。気が多く巡る事によって体表面の防御作用が増え体を温めます。
 「血」は体の芯を温める作用があります。血がめぐる事によって内臓が働き、筋肉が働き、体温を作り出せるのです。血はよく働くところに多く集まり、あまり働かない所には少なくなります。その為、動かさない所は冷たくなるのです。
 「水」は冷やし、潤す作用があります。気や血が旺盛で熱を持ちすぎると、水が集まり、熱を冷ます役割をします。水が少ない所は熱を持ちやすくなり、乾燥しますし、水が多い所は冷えやすくなり、むくみやすくなります。


治療
 治療は「気・血・水」の過不足を調節していきます。体表面を流れる「気」が少ないと皮膚は余分な発汗をして体が冷えてしまいます。ハリで気の流れを調節する事によって発汗を止め体を温かく保ちます。「血」が足りない時は、「血」自体の生成が少ない時と、「血」の循環が悪い場合が有ります。「血」が足りない時は内臓を整え生成を促し、循環できるような体になるようにハリをします。「水」が多い時は、汗やおしっことして排泄できるような体になるようにハリをしていきます。

なんといっても養生が大切!
 人間の体は四季に適応するようにできています。暑い夏には体温調節しやすい様に汗が出やすく、寒い冬には皮下に脂肪を多く貯えようになっています、ところが暑いはずの夏を寒くすごしてしまうと、出るはずの汗は出ず、やがて「むくみ」として体内に停滞し、なおかつ停滞した箇所はまた冷えへと移行します。この余分な「水」が胃に停滞すると食欲不振となり、関節にたまれば関節痛となり、頭に行けば頭痛、耳鳴り、めまいを起こします。子供の低体温症や、風邪がなかなか治らないなどの症状も、冷えが原因になっているものは多くあります。この繰り返しを防ぐには、適度な運動をし、どこかで汗をかかなけれぱなりません。あまり体を過保護にすると、熱を作り出す機能も損なわれてしまいます。週末はスポーツをしたりして熱を作り出せる体になる様にしましょう。



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投稿者 清洲鍼灸治療院

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2018/11/01

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