適応症について

男性不妊

実は多い男性不妊
 以前は『不妊』という悩みをあまりオープンにすることなく治療に取り組む方が多かったように思いますが、最近では、色々な情報が入ってくる事により、『不妊』と言う症状を多くの方が抱えているという事が理解され、治療に取り組むカップルも多くなりました。そして、不妊症の原因は女性だけでなく40%~50%の割合で男性側にも原因がある事が分かってきました。今では2人一緒に不妊治療に向き合う人たちが増えています。
現代医学での分類
 一定期間が過ぎても妊娠に至らないものを不妊症とし、その内、男性側に原因があるものを男性不妊症と言います。通常の性行為が行われている事が前提のため、性行為自体が不能な勃起不全などは、厳密には男性不妊症には含まれません。
 症状は、奇経、閉塞、腫瘍などの原因が明らかな器質性と、反応の低下や分泌の低下、分裂の遅れなど、原因が明らかでない機能性に大別されます。 また、造精機能障害、精子輸送障害、性機能障害(性行為障害)に分けて考えることもでき、この男性不妊の中では特に造精機能障害が多く、全体の90%を占めるといわれています。現代医学の分類では主に精子を顕微鏡で見た時の分類が主流になります。なお、WHOの基準では、1回の射精量が2ml以上、精液1mlあたりの精子の数が2000万以上、運動率50%以上、または高速に前進する精子が25%以上、奇形率15%以下を正常とし、精液の検査により、無精子症、乏精子症、精子減少症、精子無力症、奇形精子症などの診断が可能であるされています。当然の事ですが、外見が男らしい、毛深い、精力があって性交回数が多いなどは精子の数や運動率などとは関係がありません。
☆造精機能障害
・無精子症・・・精液の中に精子が全くいない場合を無精子症と言います。精子が作られていない場合と、精子は作られているが精液の中に出てこない場合があります。
・乏精子症・・・精液の中に精子はいるが、その精子の数が少ない状態で、精子濃度(精子数)2000万/ml以下の場合を言います。
・精子減少症・・・精子濃度が5,000万/ml以下で 乏精子症より精子の数が多い場合には精子減少症と言います。精子の数が、少し下回るくらいなら、あまり気にしないことをおすすめします。
・精子無力症・・・前進する精子が50%未満、または高速で直進する精子が25%未満の場合を言います。精子の数は正常だが、精子の運動率が悪い状態です。
・精子奇形症・・・正常値では、奇形精子が15%以下と設定されているため、それを超える場合、精子奇形症といいます。
☆性機能障害
 性機能障害とは、主に男性において、生殖や性行為に支障を来す症状で、大きくは勃起不全と射精障害に分けられます。そしてそのほとんどが心因性です。性機能障害は性行為に至る前の状態のため正式には男性不妊には当たらないのですが、不妊治療の実際には造精機能障害と合わせ発症している人が多いためここに記載します。
・勃起不全・・・男性の性機能障害の一種であり、勃起の発現あるいは維持できないため性交の行えない状態です。通常、性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態を言います。
・射精障害・・・性機能障害 のうち、勃起には大きな問題は見られないが正常な射精の行えない症状のこと。

漢方はり治療では
 漢方はり治療では病態を、「寒」と「熱」に分類して考察します。
 男性は女性に比べて暑がりなのが生理的です。漢方はり治療では性欲、精力、また、精子の生成量、運動量などは寒熱と関係が有ると考えています。熱が旺盛で有れば性欲、精力、また、精子の生成量、運動量も旺盛です。反対に冷えが有ると性欲、精力、また、精子の生成量、運動量は減退すると考えます。熱が旺盛の方は早漏、陰経硬直、遺精などの病症が有りますが男性不妊とは関係が有りません。
 男性の多くは女性に比べ暑がりで「熱」に分類されます。しかし、現代ではエアコンと冷蔵庫が有るため、暑がりの男性も冷飲食の過食と冷房の使い過ぎで気付かないうちに「寒」に偏っている方は少なくありません。また、男性の中でも、元々冷え症の方は職場などの冷房により、更に冷えを悪化させている方がいます。暑がりの方も冷え症の方も現代では「寒」に分類される方が圧倒的に多くなってきました。そのため、「寒」による男性不妊が圧倒的に増えているのです。

寒による症状
 漢方はり治療では主に臍から下の下半身が性欲、精力に関係すると考えています。下半身の「寒」に関係する病症としては下半身の血行不良と下半身の水液代謝の不良が関係してきます。
・血行不良型・・・普段から手足が冷たく、やせ形で産毛が濃い方に多いタイプです。この様な方は上半身だけには熱がこもっている事が多いため性欲はあるのですが、下半身の血行不良のため勃起不全の状態になります。上半身に熱がこもると思考は更新するため、性欲は普通にあるのですが、下半身の冷えの為、勃起出来ない状態です。これが全身の冷え症になると全く性欲は無くなります。また、下半身の血行不良から精巣の営養不足となり精子の生成量、運動量ともに減少します。精巣は熱がこもると精子は死んでしまう事もありますが、血行が不足すると今度は、生成不足になるのです。
・水液代謝不良型・・・下半身の水滞、もしくは全身の水太りが有る方は水液代謝不良型と言えます。下半身に水滞が有ると下腹部は触っても冷たい状態になります。下腹部が冷たいと精力は少なくなります。精力が少ないと性欲はあってもその性欲が長続きしません。そのため、性交にまで至らなくなります。下腹部の冷えの為、精子の生成が緩慢になり精子の生成量、運動量ともに低下します。

治 療
 治療は下半身が温かくなるようなツボを選び、主に膝から下のツボを使いハリをします。血行不良型の治療は、血液そのものが足りていないいわゆる貧血型の方と、血液の促進力が足りていない血行不良型のタイプが有るため、どのタイプか見極めともに下半身の血行を回復させる目的でツボを選びます。水液代謝不良型の方には主に腎臓の機能を高め、溜まった水分を尿として外に出す、利尿効果のあるツボに鍼をします。ハリは経絡の気の流れを調節するだけなので、決して痛くはありません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

投稿者 清洲鍼灸治療院

qrcode

新着情報

一覧を見る

2018/11/01

【11月の休診日】
3日・4日・11日
18日・23日・25日

水曜日・土曜日の午後は休診です。

よろしくお願いします。

アクセス(西田中院)TEL:052-401-1089住所:愛知県清須市西田中本城131

診療時間
平日
午前 9:00-12:00/午後 3:00-8:00

アクセス(新清洲院)TEL:052-400-6225住所:愛知県清須市新清洲6-5-3

診療時間
平日
午前 9:00-12:00/午後 3:00-8:00

  • RSS配信
  • RSSヘルプ