適応症について

マタニティーブルー・産後うつ

産後うつ・マタニティーブルーってなに? 
待ちに待った待望の赤ちゃんが生まれて、喜びでいっぱいのはずなのに、何故か気分が落ち込んでしまう。
心の中ではうれしいはずなのに涙があふれて止まらない。
このように、自分でも理解できない感情があふれて制御できないことが、産後1週間に起こることがあります。
これが典型的なマタニティーブルーです。
中には情緒不安定な状態が1か月ほど続くことがあります。
これも「マタニティーブルー」と考えて良いと思います。
「マタニティーブルー」は、いわゆる造語なので、妊娠してから産後にかけて起こる様々な情緒不安を総合して「マタニティーブルー」と表現することもあります。
その中でも特に、産後の抑うつ状態が続く(半年~1年ほど)ことを「産後うつ」と表現されています。


原因は何? 
現代医学的には『ホルモンバランスの急激な変化』と言う説明が多くされています。
ただ、これだけでは、何となく分かったような、分からないような感じです。
ホルモンバランスだけではなく、それに付け加え、妊娠、出産は、女性の体にとって大きな負担となります。 
妊娠後は基礎体温も高くなり、微熱が有るのと同じ状態になるため、「眠気」や「疲れやすい」など、体調不良を感じることがあります。
また、妊娠中期から後期にかけてはお腹も大きくなるため動きも制限され、少し動いただけでも息切れがしたり、お腹が張ったりしやすくなります。
出産に関しては当然のことながら何かにつけて体力の消耗が激しくなります。
さらに産後は自分の体調回復も待たずに不眠不休で赤ちゃんのお世話をしないといけません。
このように、妊娠、出産に関しては、女性の体に対して大きな負担となります。
誰でも疲れがたまり体調不良になると心の余裕もなくなります。
自分では分かっているつもりでも、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、悲しくなって涙が止まらなくなったり、不安に押しつぶされそうになったり...etc。
マタニティーブルー、産後うつの原因は、ホルモンバランスの急激な変化に加え、こう言った生活環境も影響していると思われます。


なりやすい人、なりやすい環境
産後うつ、マタニティーブルーには、なりやすい人、なりやすい環境が有ると言われています。
真面目な人、几帳面な人はなりやすい傾向があります。
「こうあるべきだ」「こうあって欲しい」と、理想を高く持っていても、なかなか思い通りにはいきません。
育児書通りににはいかないこともたくさんあります。
ちょっと手を抜く余裕が有ると良い様です。
また、環境的には孤独感を感じる生活が良くないようです。
元々人に頼るのが苦手な方がなりやすいのですが、ご主人の帰宅が遅かったり、すぐ近くに助けてくれる人がいないとしても、何かあったら頼れるものを見つけておくと良いようです。

漢方はり治療では
漢方はり治療では、患者さんの脈の状態を見ながら診察します。
妊娠すると脈は「滑脈(かつみゃく)」と言って、脈を見る指を押し返す様な、弾力のある脈になります。
この「滑脈」は、体に熱を持った時に現れます。
熱が有ると拍動は、太く、硬く、早くなるのです。
漢方的には、赤ちゃんは「陽気の塊」と考えています。
つまり妊娠すると「熱の塊」をお腹に持つことになります。
その陽気の塊である赤ちゃんが体の中にいるだけで、体に熱を持つのです。
そして、熱は上に上がる性質が有ります。
つまり、体の芯に熱が有るとのぼせるのです。
その「のぼせ」による熱が胸に上がると、色々な症状を引き起こします。
動悸や胸騒ぎ、息苦しさ、喉の詰まり感がするのは胸に熱がこもったせいです。
時々、この熱が過呼吸やパニック発作をおこすこともあります。
漢方的には、熱が心臓にこもると、イライラして怒りっぽくなったり、不安感や焦り感が出て来ると考えます。
また、熱が肺にこもると、ため息が多くなり、訳もなく悲しくなり、涙があふれ出ると考えます。
これらは心臓の病気や肺の病気と直結するものではなく、単純に胸に熱がこもったせいで現れる症状なのです。
また、出産は「血」を大量に消費すると考えられています。
実際に出血するからという訳ではありませんが、「お産」という肉体労働をする事により、血を消耗するのです。
産後うつは、これらに加え、赤ちゃんの都合で生活が不規則になり、十分な睡眠時間が確保できなくなるので、肉体労働が慢性化しているのと同じ状態になり、さらに血を消耗します。
また、漢方的には「母乳は、血の化生した物」と考え、授乳も血を消耗すると考えています。

治療
漢方はり治療では血の循環をよくし、胸にたまった熱を血流に乗せて発散するように治療します。
また、産後では、血の循環量そのものを増やすように治療します。 
これらの症状は、発散されず体の芯にこもった熱のせいなので、大声で怒鳴ったり、思いっきり泣いたり、誰かに愚痴を聞いてもらったりすると発散されて気分もスッキリします。
決して大きな病気が隠れいるわけではなく、単純にのぼせによる熱が停滞しているだけなのです。
漢方はり治療では、こもった熱の発散を手助けするように治療します。









若先生 

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投稿者 清洲鍼灸治療院

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2018/08/01

【8月の休診日】
5日・11日・12日
19日・26日・27日

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水曜日・土曜日の午後は休診です。

よろしくお願いします。

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