適応症について

前立腺炎

 前立腺は男性器に繋がる生殖器の一部で、前立腺炎は前立腺に起こる炎症であり、程度の差はありますが、男性の半数はかかるという統計もあり、男性にはよくある病気であると言えます。
 前立腺炎は、大きく「急性細菌性前立腺炎」「慢性細菌性前立腺炎」「慢性非細菌性前立腺炎」「無症候性炎症性前立腺炎」に分類されます。

前立腺炎とは
 前立腺は精液の一部をつくっているところで、膀胱の出口に直径3センチほどの栗のような形で尿道を囲むように存在しています。
 射精と排尿の調節を行っています。
 前立腺炎は、前立腺がんや前立腺肥大症の様に高齢の方がかかるものではなく、比較的若い30代~40代の人に多く見られます。
 前立腺炎には急性と慢性の病態があり、急性前立腺の多くは適切な治療を行うことで治癒しますが、一部は慢性前立腺炎となりなかなか治らない場合もあります。

前立腺炎の原因
 前立腺炎は、細菌感染によるものと、非細菌性のものに分けられます。
 また、経過などから、急性前立腺炎、慢性前立腺炎にも分かれます。
 細菌性の前立腺炎では膀胱炎などと同じように、大腸菌などの細菌が尿道から侵入し前立腺に感染するケースがほとんどです。
 また、まれに性行為によるクラミジア、淋菌によるものもあります。
 しかし、細菌感染による前立腺炎は全体の1割ほどで、ほとんどは細菌感染以外の、前立腺炎であり、原因不明の慢性的な前立腺炎の方も多くみえます。 
 
前立腺炎の症状
 前立腺炎の症状は、前立腺の有る陰茎と肛門の間(会陰部)や骨盤部、下腹部に痛みや違和感があります。
 また、おしっこが出にくい、排尿時に痛む、まだおしっこが残っている感じが残る(残尿感)といった症状が有る場合もあります。
 症状も人それぞれで、一般的には急性の方が症状も激しい傾向が有りますが、慢性前立腺炎にもムラがあり、時に激しい症状を起こす事も有ります。
 また、痛みや違和感が主な方や、おしっこの出具合に問題が有る方など現す病症も様々です。
 
厄介なのは慢性非細菌性前立腺炎
 前立腺炎は、内科、泌尿器科で治療を受けますが、細菌性前立腺炎に関しては抗生物質等の処方で、ほとんどの場合治癒が期待できます。
 しかし、細菌性前立腺炎が慢性前立腺炎に移行した場合や、原因不明の慢性非細菌性前立腺炎などは、長期的な経過観察が必要です。
★慢性前立腺炎の特徴的な症状
 慢性前立腺炎の場合、発熱や寒気、だるさといった全身症状はほとんどありません。
 主に下半身にさまざまな症状が現れ、長期にわたって続くのが特徴です。
 治療して治るまでに数か月かかることもあります。
 慢性前立腺炎では、尿が出にくくなる、トイレが近くなる、尿をするときに痛みが生じるといった症状が慢性的に続きます。
 症状の現れ方やその程度には個人差があり、「なんとなく違和感がある」「ムズムズする」といった程度の人もいれば、座っていられないほど痛みを強く感じる人もいます。
 ただし、急性に比べると軽い場合がほとんどです。
 痛みを感じる場所も人によって異なります。もっとも多いのは肛門から陰部付近や太ももの付け根(そけい部)、そして下腹部の痛みです。
 また、人によっては性欲減退や勃起障害が起きることもあります。
 慢性前立腺炎の症状は、落ち着いたり悪化したりすることをくり返すのも特徴ですが、必ずしもすべての人が同じ経過をたどるとは言えません。
 
漢方はり治療では
 漢方医学では、病態を「寒」と「熱」二つに分けて考えます。
 前立腺炎は泌尿器系の器官であり、漢方医学では腎、膀胱の管轄になります。
 また、深い所の血流も関係するため、血流を調整する肝も関係してきます。
 この腎、膀胱、肝が寒や熱の影響を受けると前立腺炎が発症すと考えられます。
★「寒」による影響
 寒による影響の前立腺炎では、何らかの炎症から組織が破壊され、循環不足や血流不足が考えられます。
 足元が冷えると悪化したり、体を温めると症状もやわらぎます。慢性的に下痢傾向で小便回数が多く、透明な尿が出ます。
 緊張感等のストレスが多い場合、手足末端が冷え、下半身が冷えやすくなる傾向が有ります。
★「熱」による影響
 熱による前立腺炎では、前立腺の影響や体質、生活習慣から体の芯に熱を持ちやすい状況が考えられます。
 暑がりであったり、高血圧傾向の方等は体の芯の水分代謝が悪く、内臓に熱を持つ事が多くなります。
 また、腎や膀胱が行う水分代謝は、排尿に関することだけではなく、乾燥したところを潤す役割や、ほてった所を冷ます役割等をします。
 また、内臓に血流が停滞しても内臓に熱を持ち、もともとある前立腺炎に影響し、症状を表します。元々熱を持っているところにデスクワークや長時間の運転などで患部を圧迫されると、更に循環が悪くなり症状が悪化します。
 
治療
 「寒」による影響の前立腺炎では、下半身の循環を良くし、お腹を温めるように治療します。特に足先のツボを使い、下半身の血流を良くするように治療します。
 「熱」による影響の前立腺炎では体の芯の熱を冷ますように治療します。
 前立腺炎の急性期を過ぎても微熱が有る場合もあります。
 微熱が有る場合は、発汗させて取れる微熱には発汗を促すようなツボにハリをします。
 体の芯の水分代謝を良くする事により取れる熱には腎や膀胱のツボを使い排尿を促すようにします。
 血流の停滞などにより充血を起こしている場合には、肝のツボを使い、血流を改善するようなツボにハリをします。




清須市の鍼灸院で働く若先生より


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投稿者 清洲鍼灸治療院

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2018/09/01

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