HOME > 婦人科疾患 > 月経異常

月経異常

月経異常

月経はその名の通り、約1ヶ月に一度のサイクルで起こります。毎月何気なく過ぎてしまう人もいますが、明らかに異常と思われる月経も有り、日常生活に支障をきたす様な場合は治療が必要です。
月経の異常には次の3種類があります。①月経周期の異常②月経血量の異常③月経に伴う症状の異常があります。
それぞれについて、東洋医学的に考えて行きます。

東洋医学での考え方

東洋医学の考え方に「寒熱」と言う考え方があり、この月経異常も寒熱により分類することができます。

1. 月経周期の異常
月経周期の異常のイメージ

「月経周期」とは、「月経の開始日を1日目とし、次の月経が始まる前日までの日数」を言い、正常な月経は多少のずれはあるものの、28日といわれています。基礎体温を測ると、月経周期は「低温期」と「高温期」の2つの時期に分かれています(グラフ参照)。低温期は卵巣にある卵胞が成熟する時期である事から「卵胞期」、高温期は排卵が起こった後、卵胞から黄体ホルモンが分泌される時期である事から「黄体期」と呼ばれます。黄体期の長さはほぼ14日間と決まっており、あまり個人差はありません。月経周期の長短があるのは、「卵胞期の異常」と言う事です。東洋医学での考え方は、長くなる方は「寒」で、月経周期が短くなる方は「熱」に属します。月経周期が長くなる方は全身的にも寒を訴えることが多く、子宮、婦人科も寒により、働きが緩慢になり、月経期間は長くなり、排卵が中々起きず、卵胞期が長い状態になります。寒くなると月経期間が長くなることもあり、ひどい場合には、月経が起こらない「無月経」になることもあります。この逆に、月経周期が短くなると言うことは、子宮、婦人科系、もしくは全身に熱が旺盛だと考えます。熱といっても、「発熱」の熱ではなく、「充血」によるほてりの熱です。この熱のため、子宮、その他婦人科の働きが活発になり、月経期間から、排卵までが早くなり、月経周期は短くなります。

2. 月経血量の異常

月経血量も、「寒熱」により、大きく作用されます。「寒」に属する人は、薄い月経血が多くなり、貧血傾向の方は更に貧血になってしまいます。子宮筋腫、子宮内膜炎、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどによって起こることもあります。「熱」に属する人は月経血も乾かさせられるため、粘りが強く、量は少なくなります。中には月経血がゼリー状に固まってしまうこともあります。これを東洋医学では「お血」と言い、慢性固執の病気があったり、扁桃腺炎を繰り返していたり、発熱と生理が重なるなどして、子宮が常にうっ血している事を表し、月経困難症を伴うものがあります。

3. 月経に伴う症状

月経に伴う症状の異常には「月経困難症」と「月経前緊張症」の2つがあります。「月経困難症」とは、骨盤内のうっ血により下腹部痛、腰痛、頻尿などの局所症状と、自律神経の失調を伴う、頭痛、興奮、イライラ、ほてり、発汗、気鬱、憂鬱、動悸、食欲不振、吐き気など、様々な症状が表れます。「月経前緊張症」とは、月経前の1週間に様々な症状があり、イライラ、集中力低下、憂鬱などの精神的症状と、手足のむくみ、頭痛、下腹部痛、腰痛などの身体的症状があります。中でも、精神的症状が強いのが特徴で、月経が始まると症状はうそのように消えてしまいます。これは、東洋医学的には、体の中で、「寒熱」それぞれが影響し合い症状を表すと考えています。イライラ、興奮、頭痛、ほてり、発汗、動悸などは、胸、上半身に「熱」を持つと現れる症状です。逆に、骨盤内、下腹部に「寒」を持つと、下腹部痛、腰痛、下痢を起こします。また、子宮自体に熱を持ちうっ血する「お血」でも、下腹部痛、腰痛は起きますが、「寒」による痛みとはちがい、ドーンと張った様な痛みがあるのが特徴です。

治療

治療のイメージ

東洋医学では「気・血・水」を基本に治療を行います。月経異常では文字通り、「血」に作用にするように治療を行います。「寒」を表す症状には、「血」自体の不足を起こしている場合があります。「血」は熱を運ぶ性質がありますので、「血」が不足しては、当然、全身的にも「寒」の状態になり、局所でも「寒」の症状が現れます。この場合は、血自体の生成を促すツボを使いハリをします。また血自体は不足していないが血の流れが悪くて「寒」になっている場合には、血の流れをスムーズにするツボもあわせて使います。
「熱」による症状を表している場合には「血」の中の「水」を増やすことで熱を冷ますことが出来ます。水自体が不足していれば、水の吸収を促す作用のあるツボにハリをします。水はたりているが、血に上手く取り込めないでいる場合には、血管内に水が浸透する作用のあるツボを使いハリをします。また、最後に、婦人科疾患には著効のある「三陰交」と言うツボにお灸も行います。当院でのハリは、痛みはほとんど伴いません。お灸も、心地よいのを限度に取りますので、やけどなどは残りません。
最近では若い方の月経異常が大変増えています。原因の多くは、冷房、冷飲食、薄着などの「冷やし過ぎ」と、現代社会を取り巻く「ストレス」にあります。また、月経痛などはあるが、市販の鎮痛剤でやり過ごしている方も多くみえます。鎮痛剤でやり過ごすだけでなく、根本治療をしなくては意味がありません。

若先生



【関連記事】
不妊症人工授精・体外受精流産・不育症生理痛男性不妊冷え症体を温めて妊娠率UPつわり生理に関するQ&A

qrcode

新着情報

一覧を見る

2018/06/01

【6月の休診日】
3日・10日・17日・24日

水曜日・土曜日の午後
は休診です。

よろしくお願いします。

アクセス(西田中院)TEL:052-401-1089住所:愛知県清須市西田中本城131

診療時間
平日
午前 9:00-12:00/午後 3:00-8:00

アクセス(新清洲院)TEL:052-400-6225住所:愛知県清須市新清洲6-5-3

診療時間
平日
午前 9:00-12:00/午後 3:00-8:00

  • RSS配信
  • RSSヘルプ