適応症について
三叉神経痛・顔面神経痛
☆痛みは強烈です
三叉神経痛は、顔面の痛みの最も代表的な疾患です。痛みは、耳・目・唇・鼻・頭皮・額・頬・歯・顎と顔の側面に感じます。中には、歯の痛みと間違えられて、健康な歯を抜歯されることもありますし、蓄膿だと思って蓄膿の手術を受けても治らず、結局、三叉神経痛だった事もあるので注意が必要です。三叉神経は、顔面の感覚を脳に伝える第5番目の脳神経で眼神経、上顎神経、下顎神経と3本の枝に分かれています。この3本のうちどれか1本の神経に激烈な神経痛が発生する疾患です。年間の発症率は10万人に対して4.3人で、男性よりやや女性に多い(2:3)といわれています。中年以降に発症することが多く、初発年齢の平均は56歳ぐらいです。
一般に顔面神経痛言われることもありますが、これは正式な名称ではありません。「顔面神経」とは顔面における運動神経のことで、顔が歪んでしまう顔面神経麻痺という疾患はありますが、顔面神経痛という疾患はありません。顔の痛みの場合は三叉神経痛と言います。
☆症状
顔面の発作的な電撃痛が数秒ないし数十秒間持続します。その後、数秒から1分程度の痛みの休止期があり、再び強い痛みが再発するといった状態を繰り返し、とくに治療しなければ数時間持続します。顔に軽く触れる、会話、食事、歯磨き、洗面、風に当たるなどが誘発因子として知られています。
☆診断
三叉神経痛には誘発点と言われる痛みを強く感じる部位があるのが特徴的な所見です。 誘発点周辺に触れるだけで痛みは最悪です。誘発点は、上あごの知覚をつかさどる上顎神経(図の②)と下あごの知覚をつかさどる下顎神経領域(図の③)に多く、目の周りの眼神経領域には少ないと報告されています。神経痛のみで 感覚障害や運動麻痺の合併は認められません。50%で6カ月以上、25%で1年以上続く自然 寛解(かんかい)期が認められることが特徴です。
☆分類
三叉神経痛は本態性、症候性、非定型性に分けて考えられます。
本態性-原因は不明です。第2枝と第3枝に好発し、鼻、唇、口の中に誘発点があるため、洗顔、歯磨き、会話、食事によって痛みが発作的に現れます。痛みは数秒間発作的に続きます。
症候性-最も多いのが帯状疱疹ヘルペスによるものです。これは目周辺の第1枝に起こる事が多いです。そのほか、蓄膿や歯の疾患、三叉神経痛経路にある腫瘍や動脈瘤などによっても起こります。症候性による痛みは発作的ではなく持続的です。
非定形型-鼻や上あごを中心として痛みがおこります。三叉神経痛との違いは誘発点が無く、痛み方が持続的なところです。
☆漢方はり治療では
漢方医学では気の働きを大変重視します。人体の中で温かい所は血液が十分に巡っているところです。その血液を押し動かすのが気の働きです。特に気の中でも温かい、推進力に優れた気を「陽気」と言います。顔はマイナス20度でも外に出していられる位陽気の多い所です。顔はそれだけ血や陽気が旺盛な所なのです。しかし、いったん血や陽気が不足すると神経を営養できなくなり、痛みとして症状が出てしまうのです。発症年齢が更年期にあたるのは、のぼせが関係します。手足が冷え、顔だけがほてる状態になると、顔を冷やすと気持ち良い状態になります。しかし、冷やし過ぎると神経が縮んでしまい、痛みが出てしまいます。その年齢になると、血液の生産量も減り、血流も悪くなるため、ちょっとした過労やストレスで血液を使い過ぎると、すぐに貧血傾向なります。手足は冷え顔だけがほてる状態がさらに悪化するのです。
また、肩こりがひどくなると、肩首の充血を引き起こし、顔の血流が悪くなります。肩こりを我慢しすぎて慢性頭痛がある人は三叉神経痛にもなりやすいのです。
治療はこういった原因を一つづつ対処しながら、顔への血流を正常に戻すようにハリやお灸をします。どんな神経痛でも患部の血行が良くなれば軽快します。それだけ血流は大切なのです。
三叉神経痛は、顔面の痛みの最も代表的な疾患です。痛みは、耳・目・唇・鼻・頭皮・額・頬・歯・顎と顔の側面に感じます。中には、歯の痛みと間違えられて、健康な歯を抜歯されることもありますし、蓄膿だと思って蓄膿の手術を受けても治らず、結局、三叉神経痛だった事もあるので注意が必要です。三叉神経は、顔面の感覚を脳に伝える第5番目の脳神経で眼神経、上顎神経、下顎神経と3本の枝に分かれています。この3本のうちどれか1本の神経に激烈な神経痛が発生する疾患です。年間の発症率は10万人に対して4.3人で、男性よりやや女性に多い(2:3)といわれています。中年以降に発症することが多く、初発年齢の平均は56歳ぐらいです。
一般に顔面神経痛言われることもありますが、これは正式な名称ではありません。「顔面神経」とは顔面における運動神経のことで、顔が歪んでしまう顔面神経麻痺という疾患はありますが、顔面神経痛という疾患はありません。顔の痛みの場合は三叉神経痛と言います。
☆症状
顔面の発作的な電撃痛が数秒ないし数十秒間持続します。その後、数秒から1分程度の痛みの休止期があり、再び強い痛みが再発するといった状態を繰り返し、とくに治療しなければ数時間持続します。顔に軽く触れる、会話、食事、歯磨き、洗面、風に当たるなどが誘発因子として知られています。
☆診断
三叉神経痛には誘発点と言われる痛みを強く感じる部位があるのが特徴的な所見です。 誘発点周辺に触れるだけで痛みは最悪です。誘発点は、上あごの知覚をつかさどる上顎神経(図の②)と下あごの知覚をつかさどる下顎神経領域(図の③)に多く、目の周りの眼神経領域には少ないと報告されています。神経痛のみで 感覚障害や運動麻痺の合併は認められません。50%で6カ月以上、25%で1年以上続く自然 寛解(かんかい)期が認められることが特徴です。
☆分類
三叉神経痛は本態性、症候性、非定型性に分けて考えられます。
本態性-原因は不明です。第2枝と第3枝に好発し、鼻、唇、口の中に誘発点があるため、洗顔、歯磨き、会話、食事によって痛みが発作的に現れます。痛みは数秒間発作的に続きます。
症候性-最も多いのが帯状疱疹ヘルペスによるものです。これは目周辺の第1枝に起こる事が多いです。そのほか、蓄膿や歯の疾患、三叉神経痛経路にある腫瘍や動脈瘤などによっても起こります。症候性による痛みは発作的ではなく持続的です。
非定形型-鼻や上あごを中心として痛みがおこります。三叉神経痛との違いは誘発点が無く、痛み方が持続的なところです。
☆漢方はり治療では
漢方医学では気の働きを大変重視します。人体の中で温かい所は血液が十分に巡っているところです。その血液を押し動かすのが気の働きです。特に気の中でも温かい、推進力に優れた気を「陽気」と言います。顔はマイナス20度でも外に出していられる位陽気の多い所です。顔はそれだけ血や陽気が旺盛な所なのです。しかし、いったん血や陽気が不足すると神経を営養できなくなり、痛みとして症状が出てしまうのです。発症年齢が更年期にあたるのは、のぼせが関係します。手足が冷え、顔だけがほてる状態になると、顔を冷やすと気持ち良い状態になります。しかし、冷やし過ぎると神経が縮んでしまい、痛みが出てしまいます。その年齢になると、血液の生産量も減り、血流も悪くなるため、ちょっとした過労やストレスで血液を使い過ぎると、すぐに貧血傾向なります。手足は冷え顔だけがほてる状態がさらに悪化するのです。
また、肩こりがひどくなると、肩首の充血を引き起こし、顔の血流が悪くなります。肩こりを我慢しすぎて慢性頭痛がある人は三叉神経痛にもなりやすいのです。
治療はこういった原因を一つづつ対処しながら、顔への血流を正常に戻すようにハリやお灸をします。どんな神経痛でも患部の血行が良くなれば軽快します。それだけ血流は大切なのです。
投稿者 清洲鍼灸治療院 | 記事URL
男性不妊
実は多い男性不妊
以前は『不妊』という悩みをあまりオープンにすることなく治療に取り組む方が多かったように思いますが、最近では、色々な情報が入ってくる事により、『不妊』と言う症状を多くの方が抱えているという事が理解され、治療に取り組むカップルも多くなりました。そして、不妊症の原因は女性だけでなく40%~50%の割合で男性側にも原因がある事が分かってきました。今では2人一緒に不妊治療に向き合う人たちが増えています。
現代医学での分類
一定期間が過ぎても妊娠に至らないものを不妊症とし、その内、男性側に原因があるものを男性不妊症と言います。通常の性行為が行われている事が前提のため、性行為自体が不能な勃起不全などは、厳密には男性不妊症には含まれません。症状は、奇経、閉塞、腫瘍などの原因が明らかな器質性と、反応の低下や分泌の低下、分裂の遅れなど、原因が明らかでない機能性に大別されます。 また、造精機能障害、精子輸送障害、性機能障害(性行為障害)に分けて考えることもでき、この男性不妊の中では特に造精機能障害が多く、全体の90%を占めるといわれています。現代医学の分類では主に精子を顕微鏡で見た時の分類が主流になります。なお、WHOの基準では、1回の射精量が2ml以上、精液1mlあたりの精子の数が2000万以上、運動率50%以上、または高速に前進する精子が25%以上、奇形率15%以下を正常とし、精液の検査により、無精子症、乏精子症、精子減少症、精子無力症、奇形精子症などの診断が可能であるされています。当然の事ですが、外見が男らしい、毛深い、精力があって性交回数が多いなどは精子の数や運動率などとは関係がありません。
☆造精機能障害
・無精子症・・・精液の中に精子が全くいない場合を無精子症と言います。精子が作られていない場合と、精子は作られているが精液の中に出てこない場合があります。
・乏精子症・・・精液の中に精子はいるが、その精子の数が少ない状態で、精子濃度(精子数)2000万/ml以下の場合を言います。
・精子減少症・・・精子濃度が5,000万/ml以下で 乏精子症より精子の数が多い場合には精子減少症と言います。精子の数が、少し下回るくらいなら、あまり気にしないことをおすすめします。
・精子無力症・・・前進する精子が50%未満、または高速で直進する精子が25%未満の場合を言います。精子の数は正常だが、精子の運動率が悪い状態です。
・精子奇形症・・・正常値では、奇形精子が15%以下と設定されているため、それを超える場合、精子奇形症といいます。
☆性機能障害
性機能障害とは、主に男性において、生殖や性行為に支障を来す症状で、大きくは勃起不全と射精障害に分けられます。そしてそのほとんどが心因性です。性機能障害は性行為に至る前の状態のため正式には男性不妊には当たらないのですが、不妊治療の実際には造精機能障害と合わせ発症している人が多いためここに記載します。
・勃起不全・・・男性の性機能障害の一種であり、勃起の発現あるいは維持できないため性交の行えない状態です。通常、性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態を言います。
・射精障害・・・性機能障害 のうち、勃起には大きな問題は見られないが正常な射精の行えない症状のこと。
漢方はり治療では
漢方はり治療では病態を、「寒」と「熱」に分類して考察します。男性は女性に比べて暑がりなのが生理的です。漢方はり治療では性欲、精力、また、精子の生成量、運動量などは寒熱と関係が有ると考えています。熱が旺盛で有れば性欲、精力、また、精子の生成量、運動量も旺盛です。反対に冷えが有ると性欲、精力、また、精子の生成量、運動量は減退すると考えます。熱が旺盛の方は早漏、陰経硬直、遺精などの病症が有りますが男性不妊とは関係が有りません。
男性の多くは女性に比べ暑がりで「熱」に分類されます。しかし、現代ではエアコンと冷蔵庫が有るため、暑がりの男性も冷飲食の過食と冷房の使い過ぎで気付かないうちに「寒」に偏っている方は少なくありません。また、男性の中でも、元々冷え症の方は職場などの冷房により、更に冷えを悪化させている方がいます。暑がりの方も冷え症の方も現代では「寒」に分類される方が圧倒的に多くなってきました。そのため、「寒」による男性不妊が圧倒的に増えているのです。
寒による症状
漢方はり治療では主に臍から下の下半身が性欲、精力に関係すると考えています。下半身の「寒」に関係する病症としては下半身の血行不良と下半身の水液代謝の不良が関係してきます。・血行不良型・・・普段から手足が冷たく、やせ形で産毛が濃い方に多いタイプです。この様な方は上半身だけには熱がこもっている事が多いため性欲はあるのですが、下半身の血行不良のため勃起不全の状態になります。上半身に熱がこもると思考は更新するため、性欲は普通にあるのですが、下半身の冷えの為、勃起出来ない状態です。これが全身の冷え症になると全く性欲は無くなります。また、下半身の血行不良から精巣の営養不足となり精子の生成量、運動量ともに減少します。精巣は熱がこもると精子は死んでしまう事もありますが、血行が不足すると今度は、生成不足になるのです。
・水液代謝不良型・・・下半身の水滞、もしくは全身の水太りが有る方は水液代謝不良型と言えます。下半身に水滞が有ると下腹部は触っても冷たい状態になります。下腹部が冷たいと精力は少なくなります。精力が少ないと性欲はあってもその性欲が長続きしません。そのため、性交にまで至らなくなります。下腹部の冷えの為、精子の生成が緩慢になり精子の生成量、運動量ともに低下します。
治 療
投稿者 清洲鍼灸治療院 | 記事URL
生理に関するQ&A
漢方医学の世界では、女性の健康状態を把握するとき、一番最初に問診するのは「生理」に関することです。漢方医学はそもそも、中国古代の権力者のために発達した医学であり、権力者が望むことは子孫繁栄が含まれていたからです。肩こりや腰痛、その他のいろいろな主訴で当院に訪れる患者さんの中でも、一見生理とは関係ない症状を訴えるのですが、何らかの生理不順抱えて見える患者さんも多く見えます。反対に、肩こりや腰痛が主訴で訪れた患者さんが、「生理痛が楽になった」と言われる方も多くいます。
生理に関しては、皆さん個人で「これが私の普通」という基準があるようですが、中には明らかに病的な「普通」の方もいます。そこで、今号では、『オレンジページ』に掲載されていた「女は生理を知らなきゃダメ!」から、生理に関するQ&Aを漢方的にまとめてみました。
Q.生理が二日で終わってしまうほど量が少ない。何かの病気?
A.漢方医学では、一つの症状を、「寒」と「熱」に分けて考えます。そして体が冷えると機能が低下し、体に熱を持つと機能が異常亢進してしまうと考えます。この場合、本来4~5日ある生理が2日しかなかったという事ですので、機能亢進状態が考えられます。さらに色の濃い経血であれば異常亢進は間違いないでしょう。つまり、子宮周辺に熱を持ち、子宮の機能が亢進している状態です。生理が予定より早く来たことも予測できます。
Q.月に二回も生理が来ます。これってやっぱり変?
A.漢方医学では、女性の体は7の倍数で変化するといわれています。これは月の満ち欠けと関係があるとされ、7の4倍の28日周期が理想とされています。28日周期ですから月に2回生理が来てもおかしくないでしょうが、問題なのは、生理周期が25日位に短い場合でしょう。生理周期が短い場合も機能亢進状態が考えられ、子宮周辺に熱を持っていることが予測されます。
Q.経血にレバー状のかたまりが混じることが。これって問題あり?
A.漢方医学ではこの血の塊の事を「お血」と言います。経血は子宮内膜と血液が混じったものです。そのため子宮に熱を持つと子宮内膜と血液が乾かされ、レバー状のかたまり「お血」となることがあります。かたまりが小さい場合は子宮に熱が旺盛なだけですが、4、5センチ以上になると、熱量も旺盛で子宮内の炎症が予測されます。
Q.生理っていつまであるの?
A.漢方医学では、これも7の倍数で、閉経は7×7の49歳が理想とされています。現代医学では50歳が平均とされています。
Q.生理不順だと更年期症状がひどくなるって本当?
A.「血の道症」と云う言葉がありますが、「血の道」とは女性の生理や妊娠、出産、産後や更年期などにかかわるすべての症状をさします。また婦人科に伴う冷えやのぼせ、不安やイライラなども「血の道症」に入ります。ですから、若いころに生理不順があると、更年期にも何らかの影響を残すことも考えられます。ただ、若いころ生理不順があっても、更年期になった時の生活習慣などが改善されていれば当然更年期障害も軽く済むでしょう。
Q.普段は快便なのに、生理中は下痢と便秘を繰り返します。なぜ?
A.生理を起こす前にはある程度子宮に血液を集めないといけません。そして、血液が集まるとそこに熱を持つようになります。しかし、もともと子宮に熱が多い方では集まった血液の熱と、元からある子宮の熱で、熱がさらに増えてしまい、そのすぐ近くにある大
腸にも熱が波及します。そのため、生理前は便秘がちになります。そして、生理が始まると一気に子宮内の血が抜けますので、子宮は冷えた状態になります。その冷えが大腸に波及し、今度は寒いところに長時間立っていた時と同じような状態となり、下腹部が痛み下痢になります。
Q.生理前に限って彼に八つ当たりしてしまうのはなぜ?
A.生理前は子宮に血液を多く取られるため、体全体としては貧血状態になります。貧血状態になると、人間は脳と心臓を守ろうとするため頭と胸に血液が多く循環するようになります。頭と胸に血液が多くなると、怒って頭に血が上った時と同じような体の状態になります。ふつうはイライラする事があると頭に血がのぼり、「怒り」と言う感情が起こりますが、生理の前は、体が先に怒っている時と同じ状態になっているので、自分でも理不尽だとは思うのですが、どうしてもイライラしてしまい、感情がコントロールできずヒステリーを起してしまうのです。
Q.仕事中に眠くなって集中力がダウンしてしまいます。
A.生理になると血液が抜けるため、貧血状態になります。元々貧血がある方では血液のストックが追いつかなくなるため、少しでも血液を増やそうとして、脳が体を強制的に休ませようとします。その為、特に食後に強烈に眠くなります。漢方医学ではこれを嗜眠(しみん)と言います。勤務中の昼食後は、眠くて仕事に集中できなくなります。夕食後もおなじで、食べたらすぐに眠気に襲われるため、後片付けの途中で寝てしまう方もみえます。嗜眠になる方は睡眠を体が要求していますので、子供のように10時間位できるだけ長く寝た方が良いでしょう。
生理に関しては、皆さん個人で「これが私の普通」という基準があるようですが、中には明らかに病的な「普通」の方もいます。そこで、今号では、『オレンジページ』に掲載されていた「女は生理を知らなきゃダメ!」から、生理に関するQ&Aを漢方的にまとめてみました。
Q.生理が二日で終わってしまうほど量が少ない。何かの病気?
A.漢方医学では、一つの症状を、「寒」と「熱」に分けて考えます。そして体が冷えると機能が低下し、体に熱を持つと機能が異常亢進してしまうと考えます。この場合、本来4~5日ある生理が2日しかなかったという事ですので、機能亢進状態が考えられます。さらに色の濃い経血であれば異常亢進は間違いないでしょう。つまり、子宮周辺に熱を持ち、子宮の機能が亢進している状態です。生理が予定より早く来たことも予測できます。
Q.月に二回も生理が来ます。これってやっぱり変?
A.漢方医学では、女性の体は7の倍数で変化するといわれています。これは月の満ち欠けと関係があるとされ、7の4倍の28日周期が理想とされています。28日周期ですから月に2回生理が来てもおかしくないでしょうが、問題なのは、生理周期が25日位に短い場合でしょう。生理周期が短い場合も機能亢進状態が考えられ、子宮周辺に熱を持っていることが予測されます。
Q.経血にレバー状のかたまりが混じることが。これって問題あり?
A.漢方医学ではこの血の塊の事を「お血」と言います。経血は子宮内膜と血液が混じったものです。そのため子宮に熱を持つと子宮内膜と血液が乾かされ、レバー状のかたまり「お血」となることがあります。かたまりが小さい場合は子宮に熱が旺盛なだけですが、4、5センチ以上になると、熱量も旺盛で子宮内の炎症が予測されます。
Q.生理っていつまであるの?
A.漢方医学では、これも7の倍数で、閉経は7×7の49歳が理想とされています。現代医学では50歳が平均とされています。
Q.生理不順だと更年期症状がひどくなるって本当?
A.「血の道症」と云う言葉がありますが、「血の道」とは女性の生理や妊娠、出産、産後や更年期などにかかわるすべての症状をさします。また婦人科に伴う冷えやのぼせ、不安やイライラなども「血の道症」に入ります。ですから、若いころに生理不順があると、更年期にも何らかの影響を残すことも考えられます。ただ、若いころ生理不順があっても、更年期になった時の生活習慣などが改善されていれば当然更年期障害も軽く済むでしょう。
Q.普段は快便なのに、生理中は下痢と便秘を繰り返します。なぜ?
A.生理を起こす前にはある程度子宮に血液を集めないといけません。そして、血液が集まるとそこに熱を持つようになります。しかし、もともと子宮に熱が多い方では集まった血液の熱と、元からある子宮の熱で、熱がさらに増えてしまい、そのすぐ近くにある大
腸にも熱が波及します。そのため、生理前は便秘がちになります。そして、生理が始まると一気に子宮内の血が抜けますので、子宮は冷えた状態になります。その冷えが大腸に波及し、今度は寒いところに長時間立っていた時と同じような状態となり、下腹部が痛み下痢になります。
Q.生理前に限って彼に八つ当たりしてしまうのはなぜ?
A.生理前は子宮に血液を多く取られるため、体全体としては貧血状態になります。貧血状態になると、人間は脳と心臓を守ろうとするため頭と胸に血液が多く循環するようになります。頭と胸に血液が多くなると、怒って頭に血が上った時と同じような体の状態になります。ふつうはイライラする事があると頭に血がのぼり、「怒り」と言う感情が起こりますが、生理の前は、体が先に怒っている時と同じ状態になっているので、自分でも理不尽だとは思うのですが、どうしてもイライラしてしまい、感情がコントロールできずヒステリーを起してしまうのです。
Q.仕事中に眠くなって集中力がダウンしてしまいます。
A.生理になると血液が抜けるため、貧血状態になります。元々貧血がある方では血液のストックが追いつかなくなるため、少しでも血液を増やそうとして、脳が体を強制的に休ませようとします。その為、特に食後に強烈に眠くなります。漢方医学ではこれを嗜眠(しみん)と言います。勤務中の昼食後は、眠くて仕事に集中できなくなります。夕食後もおなじで、食べたらすぐに眠気に襲われるため、後片付けの途中で寝てしまう方もみえます。嗜眠になる方は睡眠を体が要求していますので、子供のように10時間位できるだけ長く寝た方が良いでしょう。
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不眠症
現代人の多くが睡眠に関する悩みをもっています。日本の成人男女について調べた調査では、約5人に1人が、睡眠に関する何らかの悩みを抱えています。その睡眠に関する悩みである不眠の分類は、大きく分けて2つあります。1つは、身体的な病気や精神的な病気などの原因が明らかな物であり、もう1つは、原因が不明確
なものであり「入眠障害」や「中途覚醒」などと呼ばれるものです。また、原因が不明なものをいわゆる「不眠症」と呼び、睡眠の悩みのほとんどを占めています。
なものであり「入眠障害」や「中途覚醒」などと呼ばれるものです。また、原因が不明なものをいわゆる「不眠症」と呼び、睡眠の悩みのほとんどを占めています。
治療
漢方医学の基本理念は、患者さんのアンバランスな身体をバランスのとれた身体に整えることにあります。不眠症においても同じことが言えます。漢方的に不眠症を分析すると、熱によるアンバランスがあります。これは身体の内側に冷えや熱が旺盛で体の外側とのバランスが良くない場合や、身体の上部において、特に胸から上(首や胸など)に熱が旺盛な場合で下半身とのバランスが良くない場合などです。これらのアンバランスをハリやお灸で整えるのですが、不眠症は様々な種類があり、それらに応じて治療方法は異なります。例えぱ、眠った気がしない、夢が多い、中途覚醒(夜中に眼が覚める)、入眠障害(寝付きが悪い)、早朝覚醒(朝早く目が覚める)、眠らなくても平気などなど。細かく診ると一人一人症状は違うものです。これらの多種多様な不眠症に対して漢方治療は症状に応じて使うツボを変えます。例えぱ、お腹が空きすぎると眠れないという患者さんがいたとします、何かを食べれば眠れると訴えます。このような場合は、胃腸が異常に活動して、胃腸に熱が発生し、その時の熱が胸や頭に昇ると不眠となります。ハリやお灸では胃の異常活動の熱を抑えるツボを使います。また中途覚醒では、何らかの原因で身体の上部(胸や頭など)に熱が多くなった時に、その熱のために夜中に眼が覚めやすくなるので、下部に熱を下ろすツボを使います。このように様々な不眠症に対して漢方治療は、アンバランスを整えるという基本理念に基づき治療を行います。投稿者 清洲鍼灸治療院 | 記事URL

















